吉沢亮資料館

記事の日付は記事作成日ではなく、タイトルの出来事の公開日・放送日・発売日など、発生日です。随時追記修正しています。

ミュージカル出演について老婆心が勝手に気を揉みまくって涙目です。

吉沢さんの、2019年12月カレンダーがヒントだった作品が発表になりました。
東宝ミュージカルで『プロデューサーズ


嬉しいのは間違いないし、さすが高い壁を越え続けていく俳優だと思うし、心の底から応援してるし、期待を裏切らないと信頼してもいる。したいと思っている。

 

けど、四半世紀ミュージカルファンをやってきた方の自分としては正直なところとてもとても複雑な気持ち、です。

 

予想したりするのがそもそも好きじゃないのと、後出しで感づいてたみたいなことを言うつもりはないのですが、ミュージカル観に行ったよインスタ、バレエ、ボイトレ、そしてあの写真。もしミュージカル関連だとしたらジャージーボーイズかちょっと古いけどプロデューサーズか、ジャージーはもう7月に3回目公演するの発表になってるしレポにコメディってあったし金色多いしプロデューサーズの方かな、でも日本キャスト公演はV6さん&岡さんでもうやってて、そこに誰かと代わって新キャストで入る気がしないし、再演までしてるチームなのに総とっかえで別チームが同じ作品をやるってのもメジャーではほとんど聞いたことないし、V6さんが穏健派とはいえさすがにジャニーズとかフジがあっさり渡すものかな?それに大河6月から撮るんだよね?上半期の主なミュージカルスケジュールはもう出そろってるよ?ってことは舞台じゃなく日本キャストでミュージカル映画三谷幸喜も好きそうな作品だから初の三谷組で、意外と小栗旬マックスだったりして番宣時は皆で大河トークするもよし、福田監督もミュージカルコメディ大好物だから安定の福田組でムロツと二朗さんと賀来ポンがゲイカップルなりドイツなりやるもよし、日本語日本人で面白くするのは難しい部分もあるけど、薄いって言われないようにある程度社会性もいれつつ、すべらないようになんとか面白く撮ってくれたらいいなぁ(何様)

って感じでミュージカル映画プロデューサーズかなとぼんやり思ってたんです。

 

が、ななななんと舞台でプロデューサーズ・・・!しかも東宝ミュージカルで制作チームも一新・・・!しかも芳雄さんと・・・!しかもオーブで・・・!

 

ごめん、ほんとにごめん、大好きだし信じてるけど、しかも100%余計なお世話だけど、今はどうしても老婆心から心配があふれてとまらない。すごく壁を超えてくるとは思うけど、それは吉沢比でめっちゃすごい、っていう壁で、ミュージカルファンがメインキャストに期待するクオリティの壁の高さじゃないかもしれない。

 

まずちょっと驚いたのが6月以降は大河に拘束じゃなかったのか…まあ先にこれが決まってたんですもんね。無理するしかないし、吉沢さんサイドも取り止めたくなかっただろうし、NHKともそれで話がついて、頑張ろうということなのでしょう。初大河撮影と初ガチミュージカル稽古本番を並行、これだけでも本当に偉業なんだけど、まあまあこれは吉沢さんの丹力とチーム吉沢スタッフさんのサポートとできっと乗り越えてくれると思える壁。これ自体はそんなに気をもんでないです。応援してます。

 

あと役柄とお芝居役作りについても、当て書きまでは言い過ぎかもだけどむしろ得意分野というか、しっかり面白く作ってみせてくれるに違いない!と期待しかないです。

 

一番気をもんでるのが、最終的に芳雄さんたちと並んで大丈夫なぐらい歌えるようになるのかなぁぁぁぁぁってことで。それはならないだろうなぁぁぁぁぁと思ってしまってることです。芳雄さんはね、ほんとにうまいんですよ。わたし芳雄さん鮮烈デビューの2000年ルドルフから少なくとも年に一度はなんだかんだ舞台で芳雄やってる芳雄を見てきましたが、それは人によって好き嫌いはあるかもしれないけど、ミュージカル歌唱がうまいってことに疑いの余地はないんですね。テレビとかラジオとかで歌ってもうまいけど、やっぱ舞台で歌う芳雄はうまいんです。芳雄さんじゃなくても、やっぱりミュージカル俳優さんたちが舞台で歌うのは、テレビの人たちが歌うのとは比べる感じじゃなく別物って感じなんですよね。これまんいちジャージーボーイズの方だったとしてもそっちには喉にハイレゾBOSEスピーカー仕込んでる中川晃教(芳雄さんとダブルでモーツァルトだった)はじめ鬼歌ウマ4人が並んで待ち構えてるわけだからそれはそれで地獄ですね。

 

ええと、四半世紀ミュージカルファンやってきたって言っても、学生時代から結婚前の10年弱はそれこそメジャーもマイナーも週2~3で通い(四季の学生立ち見とか2000円で観れた素敵な時代)ましたが、産後から今にいたる15年ほどは小中学生の子供がいるしがないパート主婦なので、せいぜい月に一度マチネを観る、大好きな濱田めぐみさん(他の追随を見ない圧倒的歌唱力の持ち主で、四季時代は鉄の喉を持つ女と言われ、卒業後所属のホリプロでは国宝級の歌唱力と言われる…あれ、私って国宝が好きなのかな…)の作品だけはどうにか逃さず観るっていう程度で、偉そうに言えるものでもないんですけど。でも勝手なこと言いますけど。

 

ミュージカルの何が好きかって、歌ダンス芝居セット衣裳ストーリー音楽ショーアップ、圧倒的別世界を楽しませてくれる総合芸術であるのが素晴らしいとよく言われ、それもそうなんですけど、私調べで多くのミュージカルファンが切望するいま一番大事な

ことは、 「メインキャストの歌がちゃんとうまいこと」 だと思うんです。どんなに見た目がよくても芝居がうまくても、歌い出してがっかりだと台無しという悲しみ。歌い出しはたいてい中音域なので、あ、大丈夫かも、と思ったのもつかの間、サビで音域による得意不得意が見えてしまう時の興ざめ。そもそもチケット取る時点で妥協しつつ選ぶあきらめ感。圧倒的に歌えるメンバーだけでやってくれないものか。何かと費用がかさむ総合芸術を完遂するためにはテレビに出てる人気者をメインキャストに入れてチケットを売らなきゃいけないのはわかるけど、本業の歌える人たちだけで興行が成立するぐらい市場が成熟するまでは仕方ないのはわかるけど、お願いだからちゃんと歌える人にしてください、っていうのが切なる願い。幸い一握りの超人気大作は、本業またはそれに近いキャストだけでやっていけるようになりつつあるのですが。全体的にはまだまだなのです。

 

だからもし今回のプロデューサーズの情報解禁、私が吉沢ファンじゃなかったら、せっかくのトニー賞とりまくり(たぶん過去最多っていうぐらいたくさんとった)のプロデューサーズをやっと東宝が本格的に上演するってのに、芳雄とのコンビ役が、芝居が巧いらしいとはいえ映像畑のイケメン俳優だなんて、東宝はいつまでこんなことやってんだ、話題優先もいい加減にしろ。ってなるだろうなぁと。(いろいろほんとにごめんなさい)

 

吉沢さんファンの間で、吉沢さん歌めっちゃうまいよね、っていうのも(もう好きになっちゃってるから)全然否定しないけど、それはやっぱりあのぐらいのポジションで映像メインの俳優さんの中では、もともとの声も厚い方だししっかりトレーニングしたらどちらかといえば歌もいけそうな方だよね、ていうぐらいの賛意でして(これもなんかごめんね)、多くのファンがキラキラと望んでいるような、作中で一人でしっかり曲を歌ったりそれを展開して歌番組でたり、っていうのはやめた方がいいぞ、と思ってるんです。そして吉沢さんサイドもそれはやめた方がいいっていう認識が垣間見えるよね、と思ってます。褒められたり薦められたりしても、プロと渡り合うなんてのはレベルが違うからとんでもないみたいなこと言ってましたよね。

 

だから、確実に壁を超えてくるのは疑ってないし、すごく歌える吉沢亮になってるのを見るのも本当に本当に楽しみだけど、それがミュージカル界の中でも歌える側に数えられるぐらいのとこまでいくのかどうか。さっき吉沢比じゃなくてミュージカルファンが期待する高さの壁かどうか、って書きましたけど、残念ながら、いま現在は芳雄と並ぶことを期待すらされていないと思う。自分で書いてて本当につらい。でもミュージカルファンは人気者キャストが入ることについて歌唱クオリティをあきらめることを与儀なくされ続けてきたので、ナチュラルにあきらめてしまってると思う。どうか、それを驚かすぐらいに、なって、きてください。お願い。

 

映像界から来るのはやっぱりアイドルや若者が多くて、もちろん本人たちはミュージカルに敬意をもって真剣に取り組んでますっていうのも全然うそじゃないと思うし本気で頑張ったんだろうと思うから責める気はないけど、やっぱり結果を見ると明らかにその子だけ歌えてない、ってことになるのでむしろ可哀そう。でも再演にもいて別にうまくなってなかったりするとなんだかなぁ。みんなに頑張ったねって褒められて、うまくいったと思ってるのかなぁ。数年に一人、折れずに取り組んでじわじわとうまくなって何年か経ってやっと対等に歌えるようになる子が出る、という印象。

 

一方、ストレートプレイ界では誰が見てもお芝居が巧く地位もあるベテラン俳優がミュージカルになぜか(笑)入ってくることもあって、そこまでの芝居が良いだけに、歌い出したら驚きの下手さで本当にびっくりということも起こります。ストレートプレイの中での芝居しながらちょい歌、みたいなノリで処理できる曲じゃないんですよね、ミュージカルナンバーは。さすがにベテラン舞台人だけあって自分でもわかるのか、観客からの怒りコメントが制作に届くのか、私の知る限りこういう方は再演時、もれなく歌えるミュー界俳優に差し替えられています。ジキルとハイドも、デスノートも。大御所でさえも。最初っからそうしとけよ、と心から思う。

 

みなさんプロで手を抜かずに真剣にやってるのはわかるけど、やっぱり何年もあるいは何十年もミュージカル歌唱を訓練してきて、何十何百と本番の舞台を戦ってきた人たちに、数か月で並べるはずがないと思うんです。それはもう物理的に。

 

芳雄さんだって、今はあんな生まれつき歌うまくて困っちゃうみたいな謎プリンスキャラやってるけど、中学生からミュージカルを志して一人でバレエを習いに行き、音大で歌を磨いて、在学中にルドルフ抜擢、休む間もなくミュージカル舞台で鍛えられるなか、自分に足りない部分を補うために自らストレートプレイにも挑み、ミュージカル界の若手のすそ野を広げるために試行錯誤してイベント活動をし、主演舞台で昼公演3時間半やって夜公演の準備までの短い時間を毎日プリンスロード(帝国劇場だけで許される、芳雄と握手したいファンが階段からロビーへずらりと並ぶ花道)と楽屋廊下での何百人もの握手に費やし、(しかもすごい速さなのに一人一人に「ありがとう」って言って、お馴染みさんには「いつもありがとう」って言ってる徹底ぶり。プロプリンス。)、ミュージカルの認知を増やすためにバラエティにも積極的に出てしゃべって、本当に頑張り続けてここまでやってきてるんですよ。特別に芳雄ファンってわけじゃないけど、ミュージカル界への貢献度がすごいし、活動がクレバーだし、尊敬している。自分のやるべきことを考えて必要なら壁を越えていく感じ、ちょっと吉沢さんにも通じるかも。仲良くなってほしいな。

 

圧倒的ミュージカル歌唱の方々がそうじゃない人と共演するとき、ほとんどの場合いい人だしプロなので、一緒に歌う部分は相手のレベルにうまいこと近づけてくれます。その曲だけ聴いたら違和感ないぐらい。でも違う曲で自分だけの時とか、歌える人同士の時とかはバーーンとだしてくるので、あ、さっきはあの人に合わせて手加減したんだなってわかっちゃいます。歌える人同士でババーーンって歌ってくれたりするとすごく最高なので、ほんとに歌える人だけでやってくれよ、って思っちゃう。

 

芳雄さんはもちろんいい人だしプロだから、一緒に歌うところは吉沢さんと合うように調整してくれると思うけど、吉沢ファン的にはそれも悔しいし、芳雄が100%で歌ってるのを聴きたかったミューファン的にも悲しい。そして芳雄一人とかの時はしっかりだしてくるだろうから、あ、さっきは手加減したんだってわかっちゃうのも悲しいし悔しい。

 

そしてオーブですよね。よりによって。音響の専門家でもなんでもない個人の感想ですが、来日公演・邦人公演、いくつかオーブで観てる限り、声がバーンと出る人の声は実にスコーンと届いて気持ちよく聞こえるけど、そうでもない人の声はよりそうでもなくて、届きにくい印象なのです。つまり歌唱力に差があった場合に差が開いて聞こえる気がするの。楽器の音はそうでもないんだけど。たまたまその時の音響もあるのかもですが。ちなみにクリエは意外と差を縮めてくれる感じで、日生は差がリアル、帝劇は差が開いて聞こえる。全て気のせいかもしれませんが。。。オーブの差、気のせいであってほしい。いや、違う、吉沢さんも声がバーンと出る側の人になっていてほしい、です。

 

わかってるキャストの中で私の印象としては、まず芳雄が異常に歌えるし舞台で映える人、吉野圭吾さんもほとんどのメジャー作品にいるんじゃないかってベテランミュージカル俳優でアンジョルラスとかシカネーダーとかアターソンとか着実に歌える側の人、木下春香さんはメーテルで観たときあの華奢な体のイメージに沿った声ではあるものの技術が高くて歌える側の人、春風ひとみさんはたぶん一番たくさんみた安定のルドヴィカで、バーンとは歌わないだろうけどミュー界の人だなって人、木村達成さんは未見だけどずっとミュージカルやってきてからのルドルフなのできっと歌える側の人だろう、ダブルキャスト大野拓朗さんはルドルフとシラノの若者で観たけど、実は騒ぐほどじゃないけどああ映像界の人だなってその時は思いました。年数も経ってるしNYでどうなってるか、もありますが、ダブルキャストの片方だけ尋常じゃなくうまくて、という事態は避けられるのではと。時々ほんとうに気の毒な制作発表歌唱披露があったりするのですが、そこまでにならないんじゃないかな。いやいや、吉沢さんがものすごく歌える人になってて驚かせてほしい、のでした。あと二朗さんは二朗さん(笑) 

 

でスタッフ、もともとの振付がスーザン・ストローマン。日本で当たったとは言い難い「コンタクト」の人ですよね。V6さんの時のを見に行かれた方は、ほぼオリジナル振付&演出だったという印象とのことですが、その時も日本版振付スタッフがいちおう別にいました。今回はそれがまた違う方。ジェームス・グレイ。福田監督とは浦井くんの「ブロードウェイと銃弾」以来。馬が合ったのかな。どうなるんだろう。そして福田監督は福田監督。ミュージカルも福田節ではあるけど、今のところ映画ほどふざけ倒してない印象…寄りのカットができないからかな。関係ないけど先日、昔のパンフとキャスト表を確認したら、福田監督の息子さんがヤングシンバやってる回を何度か見てました私。

 

福田監督と芳雄さんといえば、なんと言ってもWOWOWグリブラが楽しみ。吉沢さんもゲスト来ないかなー。芳雄さんも「ごめんごめん、下手に歌おうとしてもできないんだよね、ぼく歌うますぎちゃって」っていうキャラで遊んでるので、「しょうがないっすよね、ぼくイケメンなんで」っていう吉沢さんと良いコントが撮れる気がします。待ってます。

 

はあ。勝手なことばっかり言ってしまいました。でもちょっと落ち着きました。そういうわけで、お祈りするしかないので、一生懸命お祈りしてます。どうか。なにもかも、うまくいきますように。

そして無事に終わったあと、

こんなこと書いてた、私のバカバカバカ!!吉沢さんを信じてよ!!ぜーんぜん心配することなかった!全ミュージカルファンが驚いたことに芳雄と並んでも遜色ないぐらいの歌声だったし、役柄もぴったりでどっかんどっかん受けてたし、毎公演ごとに進化する吉沢さんを見ることができて、吉沢さんも手ごたえあったみたいで、幸せだった!!

って言えますように。お願い。